未来主義:フューチュリズム (Futurism)
未来派とも。20世紀初頭に興った前衛芸術運動。マリネッティの「宣言」(1909年)に発する。過去の芸術の徹底破壊と、機械化によって実現された近代社会の速さを称える。 文学、美術、建築、音楽と広範な分野で展開されたが、20年代からは、 戦争賛美となって顕在化したため、ファシズム体制下では政治運動に変質した。 他方、未来主義なしにはロシア未来派・ダダイズムをはじめ20世紀前半の前衛芸術運動は生まれなかったと言われる。

愛称:チュリ (Turi) | 誕生:1909年のイタリア
何かと騒がしくて落ち着きがない。というか煩い。機械とか車とかミリタリーの類が大好き。

「俺様の美学がわからねぇたぁ、時代遅れな奴だな!」

騒音主義:ノイジズム (Noisism)
1913年、未来派の画家ルッソロによる「雑音芸術・未来派宣言」を端的な例として 現れた前衛音楽の一つ。 この宣言は伝統的な楽器による音楽ではなく、日常のノイズ(騒音・雑音)に着目し、これを賛美した。 ノイズによる音楽は、調性を逸脱したもの、無調の音楽の一つとしても考えらた。

愛称:ノイ (Noi) | 誕生:1913年のイタリア
仲良しの兄貴分チュリとはとても似ている。とにかく騒がしく賑やか。

「俺たちの周りにはこんな素晴らしい"音楽"があるんだぜ!すげぇよな!!」

多調主義:ポリトーナリズム (Polytonalism)
同じ楽曲内の同じ箇所で異なる調が同時に演奏されるものを、複調または多調音楽という。 そのより複雑で立体的な音楽性は、絵画のキュビズムに例えられもする。 多調は古い曲にも見られるが、複数の調性を用いることで調が曖昧になることから、20世紀になって伝統的な調性音楽を離れようとした際に注目され、受容された。

愛称:ポリト(Polyto) | 誕生:20世紀初頭
変わり者だが気さくで愉快なお兄さん。おもしろ楽しいことがしたい。器用。

「いかがわしい音楽?それは皮肉のこもった褒め言葉だな!」

エコール・ド・パリ (École de Paris)
「パリ派」。明確な定義はないが、1920年代を中心にパリで活動し、出身国も画風も多様で自由奔放な画家たちの総称を言う。尚、言葉自体は1928年に生まれた。狭義には共同アトリエ「ラ・リューシュ」に集まった画家を指す。広義には20世紀前半にパリで活躍した外国人または異邦人的なフランス人画家を指す。ユダヤ系が多かったこと、作風にどこか哀愁が漂うといった傾向は見られた。モディリアーニ、シャガール、フジタらが有名。

愛称:エコパ(Écopas) | 誕生:20世紀初頭のパリ
彷徨う旅人のイメージ。ぼーっとしてることが多く、なんとなくどこか悲しげ。

「この丘から見える景色みたいに、ヘタなものに囚われない自由さが、いいんじゃないだろうか。」


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